文藝春秋09年11月刊 湯浅誠「岩盤を穿つ 『活動家』湯浅誠の仕事

岩盤を穿(うが)つ

岩盤を穿(うが)つ

http://www.asahi.com/national/update/0107/TKY201001070240.html

ワハハ、ま、でもこういう結果も充分あるとは思っていたし2ちゃんでもさんざ笑いものにされて悲しいほどに滑稽なわたし(あなた)の姿ですが、ただし湯浅活動家もこういう事態は理解していて、本書でそんなわがままな生活保護青年を描き物議をかもしたメディアを紹介してもいる。

「立派」に見せすぎている
ひとつは、貧困問題を「甘え」や「努力不足」と結びつける自己責任論に配慮するあまり、ワーキング・プア状態にある若者などの取材対象を「立派」に見せすぎていたこと。
多くの報道は、生身の人間を「こんなに努力しているのに報われないんですよ」と見せようとするあまり、裏に「努力していない(ように見える)人間は、支援されなくても仕方がない」という自己責任論を、もちろん意識的にではないだろうが、潜ませてしまっている面がある。
 第4章 自己責任論が社会を滅ぼす 底辺に生きる生身のすがたを伝えてほしい より

サポートしてくれた支援者に反発し、音楽活動に生活保護費を使う青年を紹介した<画期的な>番組を評価する湯浅活動家ですが、でも活動家がその青年をどう思っているかが不明なのは少しいただけないけれどね。
湯浅活動家は現在、民主党のブレーンとなり、権力側となったわけで今後は批判を受け止めるほうとなるわけで今後の活動は官僚めいてしまうことなので歯切れのよい活動とは違う場所からも、同じような方策で発信を続けてほしいと切望する。