昭文社 東京山手・下町散歩 第3版

新潟市内の書店で見つからず、ひさびさにAmazon発注、なんと1450円で大変困惑、書肆に義理立てみたいだが「…ご購入の方は…こちらもお求め…」に即反応して山渓から出ている「東京都心歩く地図帳」500円は本当に送料惜しさの買い物でした。岩波文庫の☆ひとつが買えればちょうどだったのに。実は1999年の初版も¥1429プラス税だったりで、価格は変わってないのですが。
初版はもうそれこそわがバイブル的使われ方をしたものです。東京で暮らした最後の1年だったがこの地図帳のおかげではつらつとした潤いのあるものになった。─奥付は1999年1月発行となっているが、同書コースガイドに記してあるわが踏破メモでは98年(平成10年)9月30日が最初の記述であり、まあその頃書店に並んだのでしょう。この地図にそうとうはまっていたという証拠に115コース中49コースに踏破マークが記されており、まあつまりは99年末に新潟に帰るまで、ほぼ週一のお休みごとに都内散歩を満喫していたことになる。
とはいえ、それ以前から都内漫遊─お散歩大好き人間だったし、そのときのわたしのバイブルはぴあと1万分の一地図だったか。同じ昭文社のエリアマップ・マップルだったか。─カタログ世代ほぼ第一期生のわたしですがよくは覚えていないのだが昭和57・8年ごろ、国土地理院で都内一万分の一地図が売られ始めたと記憶していて、それ以前の区分地図で味わっていた不満がようやく解消された。ま、googleマップなんて考えられない時代ね。

散歩の達人」であったりるるぶとかまあいろんな媒体で、都内散歩コースなど記してあるそういう類書の中でわたしはこれにシンクロしたわけで、あれから10年で3版というか改訂され出版が続いていることはうれしいです。
2版が01年1月
3版が07年─月は記してない。
その間に改訂とかはあったんでしょうか。ITバブルで都内は鋭く変化したのだからね。このたび購入はしたけれど2年昔の情報ということでいいのだろうか。
それより何よりB5がA5になったのに驚き。ちと寂しいじゃないか、都内一万分の一地図をどうコンパクトにまとめるかに重きを置きすぎたのではないか。10年でものすごい老眼になってしまった石丸的には辛いものがあった。ベージュが主体の地図の見難さにも閉口。老人向けの何らかの助言がほしいところだ。