文藝春秋の新刊 2008・9 「バトラーズ・ウォーフ」  ©大高郁子

ロンドンですね、行ったことありません。ヨーロッパは一度行きたいとは思ってます。若いころに貧乏旅行とかナホトカ経由とかユーレイルパスとか考えないでもなかったけれど、お酒を飲んだりナホトカまでの船賃さえなかったりで貧乏旅行どころか、日々の食費にも事欠く始末で海外なんてひどく遠かった。
まあ、これから行くならパックツアーでしょうね、渉外の諸々は面倒くさいというかいまさらガイドブックを一生懸命みていろいろ覚える気にはならない。もすこし人間丸くなって添乗員におんぶにだっこがきれいにできればなおよろしいのだが。

第103回文學界新人賞受賞作 藤野可織「いやしい鳥」購入

タイトルからドノソの「夜のみだらな鳥」を連想するが、よく考えると変なタイトルだな。冒頭でなんだか新興住宅小説みたいな主婦の独白で、いやあなかなか奥深い現代文学です。改行なしの高木のモノローグにラテンアメリカ小説を少し感じはするけれど、まあ何しろ短篇だしな。読了後報告いたします。