文藝春秋の新刊 2004・5 「一本の鉛筆」 ©大高郁子

雑な削りかたの鉛筆ですね。にょきりと出た黒い芯が、かさつだがおどおどというような─変な喩だけど─白く光ってる無骨な芯の戸惑いと衒いが、大高ワールドではあまり見かけぬダークな背景色からくっきり浮かびすぎてるみたいで、なんだかちょっと鉛筆が息をのんでるみたいに見える。
ドイツ製の鉛筆なのでしょうか、トンボと三菱とえーと…あと鉛筆メーカーってありましたっけ。