文藝春秋の新刊 2005 1 「ポルトガルの鶏」©大高郁子

革製品ですね。エッグスタンドか。トンカツ屋の看板に描かれた豚のイラストが「私を食べてね」なんて微笑んでいる姿みたいじゃないか…いや、雄鶏だからそれはいいのか。
エッグスタンドの使用法を知らないわたしなので、この場で変な講釈をせぬようにしなくては。子供のころからご飯に乗せて食べたのが半熟卵で、わが家の作り方はスイッチが落ちた(できあがったの意味)電気釜の蓋をさっと開け、人数分の玉子を蒸らし中のご飯の上に乗せて手早く蓋を戻し、お蒸らし完了頃に半熟になっているという方式で、その頃温泉玉子なんて、ことばの意味もしらなかった。関西だと“煮抜き”?いや、煮抜きはゆで卵一般につかうのか。

http://lsty.seesaa.net/article/14276266.html

ブログ炎上、半熟玉子騒動記は昨年秋のことか。まあ、いま読み返してみれば、あれだな…ジャージ氏は私の認識と逆で温泉玉子を知っていて半熟玉子を知らなかったわけだ。
世代のどこかに分岐点があるんでしょうね。それともファミリーの親和力といってはおおげさか、半熟玉子を作ってくれた人の嗜好に、一家して感化されたとかね、まあそれは大いにある。味噌汁やカレーの味とか、その他いろいろ。
IH調理機を購入したわが母だけれど、わが家では結局温泉卵しか作らず、それも「あまりどろどろだとねえ…」という理由で、温度設定をすこし上げ昔ながらの半熟玉子を週に2度ほど作っています。何だかおかしいが、母もこの先呆けたり物忘れが激しくなったりするわけで電磁調理器と電子レンジだけのキッチンを目指すのも悪くはない。