文藝春秋の新刊 2005・5 「月桂樹の葉」©大高郁子

葉脈ですねえ。浮かび上がるランダムな葉脈が深い緑の背景にむけ、けなげに放電させてる頑張りの様子がとても明るくきれいだ。
わが家の庭にも月桂樹の木があります。近づくとブーケガルニの匂いが漂うけっこう大木。西洋風煮込み料理など(カレーやシチューしか作らないぞ)若葉を数枚散らせて本格を気取ってます。
月桂樹、1年で数メートルの枝を張るので、毎年冬になると私が適当なところでちょん切ってます。ご近所との関係もあってあまり枝を晴らせるわけにはいかない。月桂樹とはまったく関係ないけれど、5年ほど前、行商のおばさんが持ってきたネコヤナギの枝を、冗談で裏庭にさしておいたら、現在高さ3メートルの巨木になってる。
まあ植物というのはそういうわけで怖いものです…ああ「リトル・ショップ・オブ・ホラー」の怖さがここに…なんてね。