中公文庫9月刊 竹内薫 アバウトアインシュタイン

こういうタイトルのもじりは大好き。内容は毎度科学関連読んでもよくわからんままなんだがでもほんの少し「相対性理論」の輪郭が見えたような気がする。
何人かの子供たちが止まったまま周りの子の身長を測るのと、走り回りつつ同じく走りまわっている子供たちの身長を測った時ではたぶん互いに動き回る時のほうが短くなるとか─いや、身長ではダメだ、横幅か。違うかもしれないってか、絶対的なポイントがないという意味は分かるが本当に短く観察できるかまでは分からないけれど、なんとなく輪郭は理解したぞ。
ただし、そののちの時間だとか時空とがが違ってくるというのがまだわからない。Q41からの「時空図」、ふたりの視点をグラフに重ねるところまでは理解できたが、そのあとに続く時間の概念がやっぱりわからないまま。

そもそも「時計」とは何でしょう。時計というのは、実は、反復現象のことにほかなりません。ある物理現象がくりかえすとき、われわれは、それが「何回くりかえしたか」で時間を測るのです。ちょっと意外かもしれませんが、時間は空間とちがって目に見えないので、そのようにして間接的に測るしかないのです。
 ***3章 遅れる時計のミステリー Q42 相対性理論では「動いている時計は遅れる」そうだが、時空図で、どうやってりかいすればいいのか

そもそも(と続けるが)時間の概念が、わたしに備わっていなかったせいでこのあとに続く“歪んだ時空図”から互いの時間がずれて記されているんだよというあたりを分からないまま読了でした。辛いな、入門の入門書まえで、まだ門前払いだ。っていうのか、あの、量子論とかになるともっともっと分からないわたしなので道は遠いが。まあ、物理の啓蒙書はこれからも数多く出てくるでしょうが、入門の入門書でいいのができれば読んでから死にたいものです。