購入したのは柴門ふみ「にっぽん入門」

にっぽん入門 (文春文庫)

にっぽん入門 (文春文庫)

「35周年フェア第一弾!女性に贈る文春文庫とっておきの5冊」と文庫新刊案内にあるのですが、購入したのはそちらの範疇には入っていない柴門ふみ澤地久枝の「家計簿の中の昭和」は単行本の時に迷った。たしか高橋源一郎の「ニッポンの小説」を選んだんじゃなかったか。購入しようかと書店で立ち読みしていたら、なんか意気込みが強すぎたのか拍子抜けというのかな、青春記の強靭さ爽やかさが匂い立たないような気が急にしてきた。ま、でもそういうことも時にはあるよね。サイモンのエッセイってじつはちっとも好きではなくて、ついでにいうと彼女の漫画もそれほど好きではない。じゃあなぜ買ったのかは不明です。
「いい男の35冊フェア」については下記サイトでどうぞ、べつに感想文のほうは35冊にこだわらなくていいと書いてあるけど。ブログパーツっていうのもあるがそれはいったいなんだろう。

http://bunshun.jp/bunko/e-otoko/index.html

塩野七生「男たちよ」は、まあ読みやすい本だったくらいの印象だけど最初が丹波哲郎を誉めていて、そのへんもよかったかも。学徒出陣で大戦末期士官として戦地に赴いたとき、最前線で対敵する平原でゆっくりと立ち上がり前面を見渡しただけで、部下たちの信頼を得たというような話。「弾は当たるときは当たるんだ」というのはそのとおりだがそれのできる人物はやっぱり凄いね。Wikiには戦争経験は記してないみたい。