文庫チラシ紹介 後編 08年12月

角川文庫


角川文庫投げ込み 時代小説

購入したのは佐藤雅美「町医 北村宗哲」。時代劇を読みたいと思ったわけではないのだが、風野真知雄「妻はくノ一」に興味を引かれた。江戸時代じゃなくて現代のトヨタとか企業城下町に潜入した会計検査院の職員とできちゃったみたいなストーリーをむかし記しかけた思い出があって、でもちょっと文体が自分向きではなさそうだった。
佐藤雅美ははじめて読むのだが、もうベテランのストーリーテラーだしわりと安心ではないのかしら。

中公文庫

昨日貶したのは誉田哲也。3ヶ月連続刊行「ジウ」にも少し惹かれはしたんだけどさ、ここはひとつ陳舜臣の「ものがたり唐代伝奇」と本命買い、どこが本命なんだか。

幻冬舎文庫

チラシの表紙は香里奈。美人じゃないなあ、なんで有名な人なのかも不明。表紙裏の益田ミリの投げやりさはまったく変わっておりません。このたびはアウトロー文庫が大挙して刊行されました。購入したのは太田あき「六十七番と呼ばれて 女性議員秘書拘置所日記」。まあぼくらには花輪和一刑務所の中」という最高の奇書があるわけで、もちろんこちらも足許にも及びませんでした。
小菅の旧ブロックのほう、大層古びていてふろは垢だらけだとかそこそこの新知識は得ましたけれど。