光文社文庫今月の新刊 岩井志麻子 「志摩子のしびれフグ日記」改題「歌舞伎町怪談」

歌舞伎町怪談 (光文社文庫)

歌舞伎町怪談 (光文社文庫)

平安寿子「愛の保存法」カバー買いしたかったが、こちら西原のカバーも強烈で逃れられなくなっちゃいました。
中村うさぎ対談集「人生張ってます」が2001年。この本おかしくて最初からきわもの扱いで「文庫語りおろし」だったのが1年後くらいに単行本に出世した。いやまあ、ああいう奇書を発売直後に手にした幸福は今も覚えてまして、ついでにいうと今でも座右の書のひとつではある。

岩井志麻子の名もここで知り、そのあと小説のいくつかを読むことになった。その前後に連載していたのがこのエッセイー(と呼ぶにはあまりに邪悪な本書です)のようですが、対談に負けず劣らずのどっしり人生のようですね。
対談集ではデブ好きと公言していた文豪でしたが、ベトナムの恋人などデブではなさそうでそのへんの著者の人間的な成長(ワハハ)など、読みどころも満載でした。