文藝春秋の新刊 2003・3 「窓からの夜景」 ©大高郁子

深い青の夜空に白くて楕円に月が輝き、星は見えない。丘の中腹に建つ家からの風景なのか、屋根越しに落ち着いた灯りの広がる都市がやさしげで穏やかだ。
白い灯りの点、それだけを見れば平板なのだがちょっと目を遠ざけてみるだけで、街並みやら灯りに集う人々の営みやらも見えてくる、とてもなつかしい1葉です。