ジェイムズ・クラムリー ファイナル・カントリー

ファイナル・カントリー (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ファイナル・カントリー (ハヤカワ・ミステリ文庫)

英国推理作家協会賞シルヴァー・ダガー賞受賞作だそうです。どういう基準でどういう作品を選んでいるのか不明ですが「酔いどれの誇り」も何か受賞してるのかなあ。

http://www.aga-search.com/prize1.html

小鷹信光の訳者あとがきのほのぼの調とはうらはらに、関口苑生による「ファイナル・カントリー」の解説では以下のように書かれている。

…以前の作品ではまだすこしは見られた登場人物たちに対しての由来や説明など委細構わず、前へ前へと怒濤の如く話は進んでいくから、時にストーリーが錯綜し、息苦しく思えてくることすらある。正直言って、これがクラムリーの作品でなかったら失敗作と断じてしまいかねない可能性もあったろう。…

だそうです。つまりまあなんだ、著者の名前だけで喜んで買う人以外は楽しめない作品であるようなおそれもあるということだね。困ったものだなあ。大鹿マロイがマネージャーを撃ち殺し、嫌な保安官と話し合ううち、ミロが少年時代浴びた子熊の臭い唾液を思い出すところ(プロローグだね)までしか読んでいない。自分にとって失敗購入作とならなければいいのだけれどね。