文藝春秋の新刊 2005・9「イタリアのキャンディ」©大高郁子

わたしの心にまっすぐ届く最高の色彩です。なだらかさ、たおやかさ、おおらかさとか、まあそんな形容詞。“クールな温かさ”とか“やさしげな渋さ”ええと“不穏な平安”だなんて矛盾した語法だけれど、どうかこの色合いからわたしの情感みたいなものを分かってほしい。
キャンディ。でもこの箱ってどうやって開ければいいのか、開いたとすればキャンディのみためや味がどうかすこしも分からないけど、でも奥行きの分かる置き方とちょっと不思議な影だから箱全体の質量・持ち重りが理解できるので安心。…安心っていってもキャンディも困るか。
美味しそうなイラストというならこの年6月には、とてもカラフルで弾んでみえる缶入りドロップスが表紙の新刊案内を紹介できます、乞うご期待。
外国製のお菓子や不思議な輸入調味料などが置かれていた明治屋新潟店は惜しまれつつ、1昨年に閉店した。昨年暮れ、上京した際、大宮駅中なんかでアメリカンファーマシーがあったりして、そういう買い物環境には素直に「いいなあ」と感心した。新潟は大いに貧しいです。
高校大学時代、好奇心もあり、けっこう外国煙草も買ってみた。友人からの口コミなどが得られぬ場合、もうパッケージだけで選ぶしかなく、だからけっこう外れもあったような。というわけで、イラストにはすっかり感心しては見たけど、店頭で白地に青い印字のこのキャンディ。手が出るかなあと自問してちょっと含み笑いしてみたりして。

※…大高郁子ホームページ中、memo欄で、帰宅途中の大学生が殺された事件、被害者の通う大学(マンガ学部でちょっと失笑したけど)、大高先生が講師をされる(07年度就任予定だそう)大学だったと知る。京都精華大学ヴィジュアルデザイン学科の教員紹介ホームページは以下に。

http://www.kyoto-seika.ac.jp/education/design/visual_design/faculty/index.html

マンガ学部の教員も見てこようか。あや、やまだ紫竹宮惠子タンしか知らない。いやちょっとまって、それより山本容子の名前があったね。ヴィジュアルデザイン科の客員教授か。…ふーむ、ってべつになんでもないんだけどね、はあ、そうなんですか。犯人早く捕まるといいですね。でも、犯人も大学生って可能性だって否定できないのかな。それも困るか。