文藝春秋の新刊 2020 12 「暮らし」by大高郁子

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三葉並べてみたけど、暗さの強度でしょうか質なのかな…が違ってみえてやっぱり今月の「暮らし」って特別なのかな。

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サックス吹いてるのは1999年11月「黄昏」です、まだ紹介してないです。新刊案内開いてみればなかにし礼長崎ぶらぶら節」だったりディーヴァー「ボーン・コレクター」だったりがある。ボーン・コレクター悪くないサスペンス物だったが主人公リンカーンが全身麻痺の癖にセックスしちゃうってのがどうもなんだか変で、もちろんその後乙武くんが実行してくれ、そういう方々といたすことも吝かではないという女性も複数存在するんだと感じ入ったけど。

ついでですがピート・ディヴィス著高橋健次訳「四千万人を殺したインフルエンザ スペイン風邪の正体を追って」というノンフィクションがこの月刊行、全然記憶にないなあ、予備知識として読んでみたかった。

今月の「暮らし」いいです、貧乏臭さがたまらない。ふた昔前と比べると高層団地住まいそれ自体がなにか不穏とか危険とかの雰囲気が強いと感じる。ニューヨークのクイーンズみたいな落ちぶれ感をみなが等しく見てしまう。もちろん住まう人々は普通の仕事普通の一家なのだけれど、どうしても「乗り遅れ感」を見てしまうのか。今後20年後にタワマン→スラム化もあるんだろうな。バブル時リゾートマンションで売り出した越後湯沢駅周辺温泉付きマンションがこちらのページで120万円だそうです、温泉スチーム暖房だったら欲しいな。

https://www.athome.co.jp/mansion/chuko/theme/hotspring/niigata/echigoyuzawa-st/list/

わたしも団地住まいでした、1999年末まで東京北区公団王子5丁目団地14階建の12階に住んでいて富士山よく見えました、地下鉄駅までELV降りて5分以内で通勤便利だったがダストシュートにタバコ吸いがら捨てるせいで数ヶ月に一度ゴミ集積場でボヤが発生、集積場上部の住民はいい迷惑だっただろう。20年前はまだいきいきした居住空間だったが老齢化とか低所得化とかで、現在がどうなってるか分からないけど。

昔のブログで、大高先生も北砂の公団で暮らしているのかな?と思わす記述があったか、今月の作品は写実なのかなと思って観賞しました。王子5丁目団地の画像検索貼っておきます。

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